プロジェクト展開

タイ国のプロジェクトを“例”にして当財団のプロジェクトにおけるビジョン・ポリシー・モチベーションをご説明いたします。

≪プロジェクトの「ビジョン」について≫

プロジェクトには「ビジョン」と「ポリシー」と「モチベーション」が必要です。

  • 良いプロジェクトには、必ず「ビジョン(目標)」があり、そして“なぜそれを成すべきか”という「ポリシー(哲学・方針)」があり、そしてそれを実行していくための「モチベーション(動機付け)」があります。
  • 「現地市場特性」と「企業能力」を考察し、それを将来展望に結び付け、上記3要素を加味することができれば、そこに新しいプロジェクトの展開図が見えてきます。
    このようなプロジェクトで、現地経済が蘇っている例は世界にたくさんあります。
    要は、関わる方々の“意識”と“姿勢”の問題だといえます。
  • 現在のタイ国は、経済もそれなりに発展を遂げ、市場のニーズも多様化し、成熟化に向かう途上にあるといえるでしょう。
    特に住宅市場については、過去とは比較にならないくらいにハイクオリティーのものが求められたりしています。
    そのような市場に対して、日本の工夫を凝らした技術・工具・機材などを持ち込むのは、まさに理にかなった対応であると思えます。
  • 日本で実績豊富な米澤グループは、タイ現地の状況をよく知っておられるわけで、その経験をもとにして具体的作業を進めればいいと思います。

したがって、このプロジェクトのビジョン(目標)は、「タイの住宅産業の振興と発展」でいいと思います。
この実現プロセスのなかで、米澤グループは利益を計上することが可能になります。

≪プロジェクトのポリシーについて≫

  • 「いかにしてプロジェクトを進めていくか」ということがポリシー(哲学・方針)であり、これはたいへん重要です。
    これが重要な理由は、関わる全員が同じ意識を持っているということで、全員の意識が同じであれば、直面するさまざまな事案に対して、誰もが適切に判断することができるからです。
  • 日本・タイの公的機関の協力を得て進める以上、必ず成功させなければ関係者の不評を買うことになりますから、真剣に検討する必要があります。
    一番ダメなのが、「今までやってきたことの目先を変えただけ」や「他所がやっていることのマネ」などです。
    このようなことなら結局うまくいかず、責任のたらいまわしをすることになり、資金の無駄遣いになりますから、最初からやめたほうがいいと思います。
    理由は、前述の「ビジョン(目標)が、最初から欠けているからです。

≪物事の本質を見抜いておく≫

  • まず最初に、前述の各要素が十分に固まっていることが絶対必要条件です。
    つまり未来ビジョンが描けているでしょうか?
    関係者全員の意思が疎通できているでしょうか?
    基礎情報の共有ができていますか?
  • タイ国マーケットから見て、「日本製」だからこそ買いたいというレベルが必要です。
    他所と同レベル程度ではダメであり、それ以上に優秀な技術、製品が必要です。
    前述してきた条件を踏まえていれば、それほど難しいことではありません。
    日本全国に散らばっている優秀な技術や工具・機器などと連携すればいいだけです。
    (現代社会では、単独ではたいしたことは何もできませんし、成功しているプロジェクトは、例外なくさまざまな外部人脈と連携して成果を出しています)
  • 現地市場の特性を知っておく必要があります。
    「良い製品を作れば売れる」というのはウソです!
    「良い製品を作ればリピートがある」というのが、正しい認識です。
    “知る”というのと“売れる”というのは、まったく違うことなのです。
    美味しい農産物を食べて、「美味しかったから」リピート購買に結び付くわけです。
    そしてもう一つ、その製品の存在を知らなければ、いくら美味しい商品があっても、誰も買ってくれません。
  • 「売れる」のは、実は“ウワサになる”からです!
    いくら良い商品を作っても、世の中にそのような製品が存在しているなど、誰も知りません。

    口コミでも、ニュースでも、方法はいろいろありますが、世の中でウワサになるから、人々は「私も一回買ってみようか」という思いに駆られるのです。
    最近では、インターネットニュースや、ブログ、ラインなどで、ウワサは瞬間に拡散していきます。この現代の武器を使わない手はありません。

市場のこのからくりを熟知して手を打てば、優秀技術や優良製品は、瞬時にウワサとなって現地を駆け巡り、販売する企業のもとに人々は集まってくることになります。
つまりこれは「売りに行く」という戦術ではなく、「買いに来てもらう」という戦術を展開するからです。
  (例)「優れた邸宅だ!」とウワサになる→人が「自分にも建ててくれ」と言ってくる。
  (例)「使いやすい道具がある」とウワサ→「自分にも売ってくれ」と需要が出てくる。
  (例)「優れた材料だ!」とウワサになる→「自分も使いたい」と買いに来る。

≪多様化、多角化への展開≫

  • 現代社会では単独でプロジェクトを進めるのは無理であり、事の大小にかかわらず、優秀な外部組織と連携するのが成功への道になっています。
    また、この連携が話題づくりに一役買うことになり、社会に認知される近道にもなります。
  • 先述しましたとおり、人は知らなければ誰も買いませんし、いちどは買っても満足しなければリピート購入には結びつきません。
    つまり、ここに重要な二つの要素があります。
  • おもしろいことに、何か一つ成功すれば、人々はそこに集まるようになります。
    そのような場合は、米澤グループにはこれまでの実績が豊富にありますから、新しいニーズに対応することは容易だろうと思います。
  • 物事は何でも最初は小さなことから始まりますが、一つ成功すれば連鎖して拡大していきます。

この「日本タイ振興プロジェクト」は、過去にあまり例の無い方法で展開してみたいと思っています。
   またそれが実現能なプロジェクトゆえ、大いに興味をそそられます。
   成功する確率は高いと思われますが・・・・・・。
   要は「人次第!」。